木と語ろう

曇り
九州福岡
時折、梅雨や、夏を思わせる春真っ只中。
咲いたつつじにミツバチが集っている。

先日、実家の大きくなった5本の木を
ばっさりと3/1の高さになるくらいに剪定してもらった。
何日か経って、太い幹から、小さな葉をつけた細い枝が生えてきた。
植物の不思議。
覚えている。
どんなに切られても、風に吹き飛ばされても、根が生きている限り、
また、元に戻ろうとする。
すげえ~。
一日一日大きくなっている。
生きている。
もちろん、言葉をかわしたことがない。
でも、
聞こえくる。

言葉じゃない言葉が、

聞こえる。

それを見て触って臭って、
言葉にするのは、
この星では、人類しかいない。

食べて
火にしたり、
家を作ったり、
道具を作ったり、
して、
人類は、
利用して、生きている。

無条件な
愛と
等しいくらいの存在だ。

動植物、昆虫、微生物、水、光、引力、重力、星々、
に、
守られているのか。

育てられているのか。

狩猟から、農耕、村、
戦い続けて
国ができ、
国々が、まだ、戦っている今。

なぜ戦う。
守りたいから。

戦うことは、守ること。

守ること、それは戦いに勝つこと。

この方程式のような、
命に組み込まれているであろう
進化のシステムが
正義なのか。
あるいは、正解なのか。

これは、
人類のDNAの中の戦いではないのか。

遺伝子よ。

終わっては、また始まるのか。
この繰り返しなのか。

じゃ、なぜ、愛を感じ、平和な世界を夢見るのか。

木に語りかけている。

小さな葉が春の風に揺れていた。