ムッチン

曇り
九州福岡
春前の寒さ。
なんか、もう、地面の下は、春の気配を感じております。
先週は、花粉も出てます。
待ち遠しいですが、まだ、温かくお過ごしください。

ヤフーニュースで、シンディ ローパーの過去の性暴行事件が
載ってました。10代特有の傲慢さが露呈していて、
そこから抜け出すのは、大変だったと思います。
僕もいくつかのいじめや暴力を経験しました。

「ムッチン」

という悪ふざけの儀式があります。
簡単に言えば、ワルを中心に大人数でパンツを無理やり剥ぎ取られ、笑われるという見世物遊び。
一日一人、昼休みに脱がされていくという時期がありました。
僕もその大人数の一人でもあり、
脱がされた一人でもあります。
その時感じた心の景色は、今でも覚えています。
大人数の時は、脱がされ役に回らないようにびくびくしながらも、
ムッチンされた人を見て、次は自分じゃありませんようにと、思って笑ってました。
そして、自分の番が回ってきました。
大ぜいに追われ、捕まって、教室の真ん中で、
手足を捕まれ、羽交い絞めにされ、ズボンを脱がされ、パンツを脱がされる。
ものすごい敗北感、喪失感を感じつつ、儀式が終わり、
ズボンをはきながら、自分の教室の逃げ戻りました。
まだ、中学生の時としても、自業自得。
僕も笑ってましたから。
でも、その後、ムッチンされた自分よりも、止めに入らなかった自分の方が、
いやになりました。そして、ムッチンされてよかった~と思うのです。
その時、笑ったままで終わったら、今後、その事を背負って生きなきゃいけないから。
「横断歩道、みんなで渡れば、怖くない」
とでもいうのか、
間違ったことをしているのに、大多数なら、まかりとおる。
人間の本性なのか。
そこに、戦争や紛争、テロ、差別、社会、地域、各種の人類問題の根元が、
人それぞれの心の中にあるのではないか。
たぶん、ムッチンされた時の景色は、残念ながら、
恐怖に追いやられた人間の姿を垣間見たんじゃないかと思う。
だが、そこを直視する時代へとだんだんと移行していると思いたい。
今も、世界中の学校、社会で、いじめや暴力があっていると思うと心が痛む。
弱さを知った強さへと。
人類よ、大人達よ、進化じゃ。

今の自分の中にも、まだ、大人数の一人がいる。
向き合うしかない。
そうしないように、させないように。

ムッチンの自己克服方法だったのか、
その10年後、酔うとスッポンポンの裸になったりしてたのは!
これも、いまじゃ、ハラスメント。

反省の日々。

いまここ。