無心の愛

晴れたり、曇ったり、あられだったり
九州福岡
気温も落ちてきました。
木々も、本気で紅葉に向かっているようです。
暖かくしてお過ごしください。

詩人の谷川俊太郎さんがお亡くなりになりました。
老衰だったそうです。
あっぱれ。
僕も谷川さんの詩を何度も読んだ一人です。
多くの答え、ヒントをいただきました。
24歳から、本格的に歌と向き合うことになり、
本屋や古本屋で、知らず知らず、詩のコーナーに立ち、
谷川さんの本を手にしました。
宇宙を感じる言葉が、
ドカーンと広がり、
キラキラ輝いてました。
ほとんど初心者の僕にも、届く言葉がそこにはあったのです。
直接的な言葉もあり、間接的な言葉もあり、
それでいて、回りくどくなく、言葉と遊び、踊っているような感じ。
こんな詩がかけたらいいな、と、多くの方々が思ったでしょう。
僕もその一人です。
想像する言葉たち。
時空を超え、国境を越え、宗教を越え、世界を越え、宇宙までさすらっていく。
ありったけの心の欲望をむき出しにして、
世界の壁をぶっ壊し、進み続けている。
「愛もすでに無心ではない」
愛という言葉を疑い続けたからこそ、
でてくる詩、だと思います。
優しく包む母のようで、
突き飛ばす父のようで、
いたずらをする息子のようで、
天使のようで悪魔のようでもある。

谷川さんの光の言葉たちは、
それぞれの時代の若き心を、夢見させ、迷わせ、悩ませ、狂わせ、憎ませ、疑わせ、苦しませ、歪ませ、無茶苦茶にするだろう。
あなたは、すべてから嫌われたかったのですか。
それとも、ただ職業として、詩人だったのですか。
それとも、この世界が無意味だという事を知っていたのですか。
それとも、それが、、、

ありがとうございます。
やすらかに